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Eve

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AI-NATIVE
Legal Ops
8.3 /10

概要

Eve は原告側に特化した legal AI プラットフォームです。成功報酬制で大量の案件を扱う、人身傷害(personal injury)や労働法の法律事務所を対象にしています。2020 年に Jay Madheswaran(元 Facebook、元 Rubrik)、Matt Noe、David Zeng が Butler Labs という法人のもとで創業し、2025 年 1 月に Andreessen Horowitz が主導する 4,700 万 USD のシリーズ A を、続いて Spark Capital が主導する 1 億 300 万 USD のシリーズ B を調達しました。後者は 2025 年 9 月に 10 億 USD 超の評価額でクローズしています。Eve は年間 20 万件超の案件を処理し、同社を使う事務所が合計で 35 億 USD 超の和解・判決を回収したとしています。

このポジショニングがすべての肝です。Harvey や Legora は時間制で課金する社内法務やビッグローを狙います。一方 Eve は、和解額と案件 throughput で勝つ事務所を狙います。そこではアソシエイトが請求書面を組み立てる 1 時間は、次の受任に充てられない 1 時間だからです。

原告側事務所での使われ方

Eve は単一の文書タイプではなく、受任から訴訟までの案件ライフサイクルをカバーします。

  • 事務所の文体で書く請求書面。 Eve は案件固有の事実を引用し、事務所のトーンに合わせて請求書面、訴状、誠実交渉レターを起草します。同社は請求書面の生成が手作業より約 90% 速いとしており、人身傷害事務所の中核ワークフローです。
  • 医療時系列と概要。 医療記録を約 30 分で時系列にまとめます。これは本来、1 件ごとにアシスタントの午後を丸ごと消費する工程です。
  • 双方向の discovery。 Eve は discovery 要求を作成し、受け取った discovery への応答を起草します。さらに証言録取や申立ての分析も行います。
  • Auditor。 夜間スキャンが、進行中の案件で見落とされた価値要因を検出します。TBI(外傷性脳損傷)、指示されたが未実施の MRI、集団訴訟(mass tort)の適格性などです。これが元を取る機能です。事務所がすでに権利を持っていた金額を表に出します。
  • 受任。 AI ボイスエージェントが着信を 24/7 で受け、ファネル上流で案件評価を実行します。

Eve は、導入事務所で案件処理能力が 2.5 倍に増え、売上が前年比 250% 成長したとしています。ベンダー提供の数値で監査済みではありませんが、throughput の主張とは整合します。SOC 2 Type 2 認証と HIPAA 準拠を備えており、コーパスが保護対象の医療情報である場合に効いてきます。名前の挙がっている利用事務所には Mike Morse Law Firm、Law Offices of James Scott Farrin、Hershey Law があります。

料金

Eve は料金を公開していません。シート単位、デモ経由のアクセス、個別のエンタープライズ契約で販売され、セルフサービスの入り口はありません。第三者の市場ベンチマークでは、このクラスの原告側 legal AI はユーザーあたり月額およそ 100〜300 USD とされています。ただしこれは見積もりではなく目安として扱ってください。Eve の数字は営業との会話の後に出てきて、シート数と文書量に応じて増えるためです。大量処理の人身傷害事務所では、計算は throughput を軸に回ります。問うべきは 1 件あたり何時間の請求準備が削減されるかであり、名目上のシート単価ではありません。

最適な対象

  • 実際の案件量を抱える人身傷害・労働法の原告側事務所(成功報酬モデルこそ、処理能力の倍率が報われる場所です)。
  • ボトルネックが請求パッケージの組み立てと医療記録の要約であり、法律リサーチではない事務所。
  • 個別ツールを継ぎ合わせるのではなく、受任から訴訟までの全サイクルを 1 つのプラットフォームで完結させたい事務所。

代替候補

  • EvenUp — 人身傷害の請求パッケージと案件評価で知名度トップ。仕事が具体的に和解額の見積もりと構造化された請求パッケージであり、Eve の discovery・受任・監査レイヤーが不要なら、これを選んでください。
  • Supio — 医療記録の深さが制約となる場合に選んでください。時系列の精度と抽出がすべてとなる、大量の記録セット向けです。
  • ProPlaintiff — 低コストの新興候補で、ユーザーあたり月額およそ 99〜249 USD。エンタープライズのコミットなしに請求書面と時系列が欲しい小規模事務所向けです。

注意点

  • 精度には依然として弁護士の署名が必要です。 Eve は起草はしますが、法律業務そのものは行いません。請求書面における捏造された記録の引用や水増しされた価値要因は、ベンダーではなく事務所の責任です。ガード: すべての請求書面と discovery 応答で弁護士レビューを必須とし、Auditor の検出結果は行動に移す前に記録と照合してください。
  • 不透明で下限のない料金。 デモ経由のアクセスモデルでは、営業との通話の前に支出を見積もれず、見積もりはシートと量に応じて上がります。ガード: シート単価、文書量ごとの段階、更新年の値上げ幅を書面で取得し、同規模の事務所について EvenUp と Supio の見積もりと比較してください。
  • 若いベンダー、強気の価格付け。 2020 年創業で、2025 年の 10 億 USD という評価額は今後も実現し続ける必要のある成長を織り込んでおり、カテゴリーは急速に混雑しています。ガード: 保護対象の医療情報と作業成果物がロックインされないよう、データのエクスポートと可搬性の条件を確認し、最初の契約期間は短く保ってください。