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Retool

internal-tool-builder low-code · agent-orchestration · workflow-automation
AI-NATIVE MCP API FREEMIUM
RevOpsLegal OpsRecruiting & TACustomer Success
8.0 /10

Retool とは

Retool は社内ツールのビルダーです。Postgres、Snowflake、REST API、Salesforce に接続し、キャンバスにコンポーネントをドラッグして、つなぎのコードを SQL と JavaScript で書きます。「金曜までに管理画面が必要だ」への標準的な答えとして何年も使われ、Amazon、DoorDash、Brex、Rippling、NBC、Plaid で稼働しています。Retool は 2025 年 10 月時点で ARR 1 億 2,000 万ドルを公表しており、2024 年末の 9,000 万ドルから増加、調達総額は 1 億 9,000 万ドル、評価額は 32 億ドルです。

2025〜26 年に変わったのはキャンバスではありません。メーターです。

3 つのプロダクト、3 つの課金単位

Retool は現在 3 つのレイヤーを販売し、それぞれを別々の単位で課金します。価格ページを流し読みせずに読むべき理由がここにあります。

  • アプリはシート課金で、その人が何をするかで分かれます。編集する builder、クリックする社内ユーザー、ボリューム階段で課金される社外ユーザーの 3 種類です。
  • ワークフローは実行単位の課金です。無料枠は月 500 回、Team と Business はどちらも 5,000 回、それを超えると 5,000 回追加ごとに 75 ドルです。
  • エージェントはエージェント時間単位の課金です。すべての組織に月あたり 50 ドル分のエージェント利用枠があり、Retool はこれをモデル次第で最大 20 時間としています。それ以降は秒単位の課金となり、請求書にモデルごとに明細が出ます。

Retool はこの主張を正面から述べています。シート課金は使う人が増えるほど利用者を罰し、トークン課金は請求書が届くまで金額を隠し、月 1 万ドルの定額は 100 タスクでも 10,000 タスクでも同じ金額になる、と。同社が比較の基準に置くのは「福利厚生、間接費、管理コストを含めて時給 50〜80 ドル」の中堅アナリストです。これはベンダー側の枠組みですが、財務がエージェント支出を人員コストの行と同じ単位で並べられる、広く使われる最初のオペレーションツールにしています。

実務上の帰結は、3 本のコストカーブが 3 つの異なる軸に乗ることです。読み取り専用のコンソールを 200 人の社内ユーザーに 1 シート 15 ドルで出し、その背後の自動化は実行単位で回し、下書きを書くエージェントは時間単位で払う。1 つのシート数に 3 つすべてを吸収させる必要がなくなります。

Retool は 2026 年 5 月 8 日に自社の MCP サーバーも公開しました。パブリックベータで、HTTP 上の OAuth 2.0、全プランとセルフホストで利用できます。ClaudeCursor、ChatGPT、Codex がワークスペースに接続し、アプリの構築、ワークフローの編集、接続済みリソースへのクエリ実行、ユーザー管理を、承認した権限の範囲で実行します。

購入を正当化できるユースケース

サポートオペレーション向けの返金・クレジット承認コンソールです。Retool が Stripe とデータウェアハウスから請求履歴を 1 つのビューに読み込み、エージェントがチケットのスレッドから顧客向けの文面を下書きし、承認しきい値を超えるものは名前のある人間が押すボタンの手前で止まります。書き戻しは Zendesk と請求システムへ決まった順序で流れます。スプレッドシートと Slack の運用では得られないのは、発行したクレジット 1 件ごとに承認者名の付いた記録です。そしてエージェント時間は下書きを書いている間だけ課金され、その承認を待っている間は課金されません。

価格

Free は 0 ドルで、月 500 回のワークフロー実行と 250 の AI クレジットが付きます。Team は年間契約で builder 1 人あたり月 10 ドル、社内ユーザー 1 人あたり月 5 ドル(月払いなら 12 ドルと 7 ドル)、AI クレジットは 1,000 です。Business は年間契約で builder 50 ドル、社内ユーザー 15 ドル(月払いは 65 ドルと 18 ドル)、AI クレジットは 3,000 です。社外ユーザーは 50 人まで無料、そこから 250 人までは 1 人 8 ドル、500 人までは 6 ドル、それを超えると 4 ドルになります。Enterprise は見積もりのみで、クレジットは 10,000 です。

シート価格は実際に払う金額ではありません。Vendr が 2026 年 2 月にまとめた Retool の購入 156 件では、契約額の中央値は年間 64,623 ドル、観測されたレンジは 24,500 ドルから 152,500 ドル、初回見積もりからの値引きは平均 18.6% でした。実運用の導入では年間 25,000 ドルを下限として予算を組んでください。

こんなチームに向く

すでにデータウェアハウスか Postgres を運用していて、SQL を無理なく書ける人が 2〜6 人いる、従業員 100〜1,000 人規模の企業の RevOps、サポートオペレーション、CS オペレーションの責任者です。Retool の速さはその人たちから来ます。ドラッグ&ドロップは仕事の最後の 20% にすぎません。

チームの誰も SQL と JavaScript を書かないなら買わないでください。アプリの保守を外部委託することになり、シート価格はもうコストの中心ではなくなります。想定している社内ツールが、画面を持たない SaaS 間の自動化であるなら、それも買う対象ではありません。それは n8nZapierTines の領域で、3 つとも同じ仕事ならより安く済みます。

代替候補と、そちらを選ぶ条件

  • Microsoft Power Apps — 導入台数で見たエンタープライズの既存勢力です。自社がすでに払っている M365 のライセンスに含まれて届くからです。アプリが SharePoint や Dataverse の上のフォームで、買い手がエンジニアリングではなく情報システム部門であるときに選んでください。バンドルの経済性は Retool の builder 単価に勝ちますが、開発体験は勝ちません。
  • Appsmith — Apache 2.0、セルフホスト可能、コミュニティ版はユーザー数無制限、GitHub スター 35,000 以上、調達額 5,150 万ドルです。社内ユーザー 200 人以上でのシート費用かデータ所在地が障壁で、運用できるインフラ人材がいるときに選んでください。エージェントのレイヤーは丸ごと諦めることになります。
  • Superblocks — AI 生成側の新規参入で、調達額 6,000 万ドル、エージェント Clark がガバナンスのルールの下でプロンプトから社内アプリを生成します。エンジニアがより速く作ることではなく、非エンジニアが作ったアプリを情報システム部門が引き続き統制することが目的なら、こちらです。

注意点

  • 月 5,000 回のワークフロー実行が最も超えやすい上限で、Business にしても増えません。 5 分間隔の cron が 1 本あるだけで月 8,640 回になり、誰かがクリックする前に枠を超えます。ガード:移行前にトリガー数×頻度を数えてください。トリガーがスケジュールであれば間隔を広げるか、ペイロードをまとめます。5,000 回あたり 75 ドルなので、計算はすぐ動きます。
  • エージェントのメーターは失敗した実行にも課金します。 課金対象の時間は起動から応答までで、エージェントが成功したかどうかは問いません。除外されるのはサブエージェント待ち、リソース認証待ち、人間の承認待ちだけです。高価なモデルでリトライの多いエージェントは、成果物を出さないまま 50 ドルの枠を使い切ります。ガード:まず 1 体のエージェントを無料枠の中で丸 1 か月動かし、請求書のモデル別明細を読み、精度基準を満たす最も安いモデルに固定してから 2 体目を有効にしてください。
  • エージェントの超過分は年間契約でも月次で請求されます。 ガード:エージェント支出は年間契約の行に混ぜず、月次の上限を持つ opex として扱い、最初の 2 回の請求書をレビューする予定を入れてください。秒単位のモデル別明細こそ、誰も動かし続けるつもりのなかったエージェントが見つかる場所です。
  • Business より上は価格が交渉であり、最初の見積もりは出発点にすぎません。 ガード:シート計算ではなく Vendr が公表したレンジを基準にし、対案を出す前に Superblocks か Power Apps の見積もりを手元に置いてください。平均 18.6% の値引きは、提示された数字をそのまま受け入れて得られるものではありません。