Clio が公表している数字はちょうど1つ、Starter のユーザーあたり月$49だけです。Core、Signature、Elite はすべて「get pricing」または「book a demo」であり、Clio 自身の FAQ は AI を Core 以上に置いています。つまり自分で見積もれる唯一の階層が、唯一 AI の入っていない階層です。Clio Work もデモ越しでしか価格が分かりません。
どちらも選ばないのは、事務所が被告側で、規模を伴うタイムチャージと請求こそが本当の制約であるとき。その場合のカテゴリーは Aderant か Elite 3E です。買い手が事務所ではなく企業内法務である場合も同様で、両製品とも預り金会計と事務所の請求を中心に据えているからです。機能の広さより全階層の公表価格が重要なら、MyCase は3プランすべての価格を公表しています。Clio vs MyCase を参照してください。
Filevine と Clio はどちらも法律事務所を動かすソフトウェアを販売しており、この2つが並ぶ検討リストは、ほぼ必ず訴訟系または原告側の事務所が「一般的な事務所管理を続けるか、事件の作り込みのために作られたものへ移るか」を決める場面で生まれます。
多くの購入ガイドが使う軸 — カスタマイズ性と導入の速さ — は実在しますが、二次的なものです。請求額を決めるのはこちらの軸です。Clio は人に対して課金し、Filevine は仕事に対して課金します。Clio はシート単位のサブスクリプションです。Filevine はシート単価の上にメーターの格子が乗った構造で、そのメーターはプロジェクト数、デポジション数、タスク数、クライアントポータルの招待数を数えます。2,000件の未了ファイルを抱える12人の人身傷害事務所と、300件の案件を持つ弁護士12人の一般事務所は、Clio にはほぼ同額を、Filevine には大きく異なる額を払うことになります。
2026年に変わったこと
両社とも正反対の側から法務リサーチへの入口を買収したため、「お使いのリサーチツールと連携します」はもはや両者を分ける論点ではありません。
Clio は vLex の10億ドル規模の買収を、5億ドルのシリーズ G と50億ドルの評価額とあわせて完了し、Clio Work を投入しました。これは Clio Library の上で動くリサーチ・ドラフティング製品で、100を超える法域から10億件以上の文書を収録し、Cert という引用チェッカーを備えます。Filevine は2025年9月に Insight Partners 主導で4億ドルを、約30億ドルの評価額で調達し、Parrot(現 Depositions by Filevine、医療時系列ツール MedChron を含む)と Pincites(現 LOIS for Word)を買収したうえで、2026年6月2日に LOIS Console を、6月22日に LOIS Legal Research を投入しました。
2つのリサーチ製品は形が違います。Clio Library は検索する母集団です。LOIS Legal Research はパッセージ単位の引用チェッカーで、判決文の中であなたが選択した1つの命題が現在も有効な法として通用するかを、米国の連邦・州の先例判決数百万件にわたって検証します。引用グラフ分析と意味検索を組み合わせるため、元の判決を引用していない判例であってもその命題を切り崩すものを拾い上げられます。仕事が「根拠を見つけること」ならば Clio の母集団のほうが大きな資産です。仕事が「書面にすでに書いた一文が今も通用するかを確認すること」ならば、Filevine のほうが狭い問いに直接答えます。
Filevine が勝つところ
Clio が勝つところ
価格の実態
どちらのベンダーも、サイトだけで見積もりを組み立てさせてはくれません。ただし失敗の仕方が違い、その違いこそ計画に織り込むべきものです。
Clio が公表している数字はちょうど1つ、Starter のユーザーあたり月$49だけです。Core、Signature、Elite はすべて「get pricing」または「book a demo」であり、Clio 自身の FAQ は AI を Core 以上に置いています。つまり自分で見積もれる唯一の階層が、唯一 AI の入っていない階層です。Clio Work もデモ越しでしか価格が分かりません。
Filevine は価格をまったく公表していませんが、メーターは公開しています。請求額のモデル化という目的では、表向きのシート単価よりこちらのほうが役に立ちます。Filevine の製品仕様書から:
両者とも人員数ではなく事件量に対してモデル化してください。Clio Starter の10シートは年$5,880で、今日その数字を確認できます。Filevine の10シートはサイトからは知りようがなく、しかも金額が動く場所はシートの行項目ではありません。
避けるべき落とし穴
Filevine 側の落とし穴は、プロジェクトのメーターが原告側実務の現実とぶつかることです。プロジェクトはアーカイブされるまでアクティブとして数えられ、人身傷害のファイルは先取特権、報酬紛争、未成年者の和解などのために何年も開いたままになります。年間最低数を「年間の新規案件数」で見積もり、その後アーカイブを一度もしない事務所は、意味を理解する前に合意した定義に対して超過へと流されていきます。ガードはこうです。契約前に現行システムで24か月を超えて未アーカイブの案件を数え、アーカイブ方針を文書化し、実際に維持できるファイル終結率に合わせて最低数を決めること。use-it-or-lose-it は逆方向にも効きます。買いすぎた分も返金されません。
Clio 側の落とし穴は、$49という見出しを、実際に評価している対象の価格として読んでしまうことです。Starter に AI はなく、Clio を Filevine に対抗させる能力 — Clio Work と Elite の Clio Grow — はすべて見積もりの向こう側にあります。ガードはこうです。トライアルが評価時間を吸い上げてしまう前に、初週のうちに Core、Signature、Elite、Clio Work の価格を請求すること。
結論
これらの条件を切り分けられないときの既定の選択は Clio です。原告側事務所にとっての能力で Filevine に勝つからではありません — 勝ちません — 既知の価格で始められる一方、Filevine の判断は検討リストで即決するのではなく、実際のアーカイブ済み案件数を使って組み立てるべき事件量モデルだからです。トライアルで、制約が案件と請求書ではなく時系列・請求パッケージ・デポジションにあると分かった時点で Filevine へ移ってください。