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Aircall

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API
Customer SuccessRevOps
7.4 /10

概要

Aircall は、SMB とミッドマーケットの営業・サポートチーム向けのクラウド電話システムです。ビジネス番号、IVR とルーティング、SMS と WhatsApp の共有受信箱、通話録音、パワーダイヤラーを備え、アプリマーケットプレイス型の連携で通話を CRM やヘルプデスクに直接記録します。パリ発祥の非上場企業で、自社発表では 23,000 社以上が利用しており、2026 年の買収に関する報道によると ARR は 2 億ドルを超えています。

いま注目すべき理由は、Aircall がこの 5 か月で AI エージェントのベンダーに変わったことです。2026 年 5 月 6 日、サンフランシスコの音声 AI 企業 Vogent を、その音声モデル、ターンテイキング、割り込み処理の技術を目的に買収しました。5 月 27 日には SMS と WhatsApp 向けの AI Messaging Agents を投入しました。6 月初めには、レベニューインテリジェンスと営業オーケストレーションのスタートアップ Piper AI を買収しました。さらに 9 月 22 日のアップデートで、AI 音声エージェントによるアウトバウンドキャンペーン、エージェントテンプレート、Salesforce Knowledge の参照、38 言語への対応が加わりました。売りは、AI エージェントがチームが普段受けている番号そのものの上で動くため、2 社目の電話ベンダーを組み込む必要がないという点です。

向いている使い方

  • AI Voice Agent が既存の回線で応答、見極め、転送を行います。 Zendesk、Salesforce、HubSpot、Document360 からナレッジを読み込み、挨拶の間に CRM で発信者を照会し、通話中にケースや商談などのレコードを読み書きし、Agent Memory で引き継ぎます。発信者情報、転送理由、会話履歴が担当者に渡ります。Aircall が公表している指標はパイロットでの 1 つだけで、転送後の対応時間が 69% 短縮したというものです。完結率(containment)は公表されていません。
  • アウトバウンドキャンペーンでは、同じエージェントがリストを処理します。 連絡先をアップロードしてエージェントを選ぶと、リストを順にこなし、商談を予約し、必要に応じて担当者を呼び込みます。キャンペーンは全プランに含まれ、同じ分数プールを消費します。
  • 連携こそが参入障壁です。 ネイティブ連携は 250 以上あり、サポートと営業のチームが実際に購入の決め手にするのは HubSpot、Salesforce、Zendesk、Intercom、Pipedrive です。Aircall は REST API を公開していますが、公式の MCP サーバーはありません。存在する MCP サーバーはサードパーティ製(CData、MCPBundles、コミュニティ製)なので、通話データや連絡先データへのアクセスを与える前に必ず監査してください。

価格の実態

ライセンスは年払いで、Essentials が 1 ライセンスあたり月 30 ドル(米国/カナダへの通話無制限、SMS、共有受信箱、録音と AI 文字起こし、IVR、6 か月分の分析)、Professional が 50 ドル(AI 通話要約とカンバセーションインテリジェンス、スマートルーティング、パワーダイヤラー、モニタリングと割り込み、API のフル利用を追加)です。どちらも最低 3 ライセンスです。Enterprise は見積もりのみで最低 25 ライセンス、SSO、SCIM、HIPAA、SLA の条件はこのプランにあります。サードパーティのガイドでは、月払いは約 40 ドルと 70 ドルとされています。

AI は上乗せです。Voice Agent は従量課金で、従量払いは 1 分 0.49 ドル、500 分で 175 ドル、2,500 分で 725 ドルのパック(1 分あたり約 0.29 ドル)があり、Aircall の FAQ によると 10,000 分を超えると 1 分 0.19 ドルまで下がります。ライセンスなしで音声エージェントだけを使う場合は月 100 ドルの最低料金があります。各プランには月 50 分のエージェント利用分が含まれます。AI Messaging Agents は 1 会話あたり 0.15-0.35 ドル、AI Assist Pro(リアルタイムコーチング)は 1 ライセンスあたり 49 ドルです。その他のアドオンもすぐに積み上がります。Analytics+ は 1 ライセンス 15 ドル、WhatsApp は 10 ドル、Salesforce Voice は 30 ドルです。

実際の金額:Essentials 10 ライセンスのサポートデスクで年間約 3,600 ドルです。Professional 25 ライセンスに AI Assist Pro と月 2,500 分の音声エージェントを加えたチームで年間約 38,400 ドル(ライセンス 15,000 ドル + コーチング 14,700 ドル + 分数 8,700 ドル)で、番号費用と国際通話は別です。

最適な対象

HubSpot、Salesforce、Zendesk、Intercom の上で 5 から約 150 の電話ライセンスを運用し、顧客がすでにかけてくる番号で、時間外の電話、よくある質問、リードの見極めを AI エージェントに任せたいサポート・営業オペレーションのリーダーです。別の音声 AI プラットフォームを購入して統合する必要はありません。

ワークフォースマネジメント、QA、複雑なルーティングが必要な 200 席以上のコンタクトセンターを運営しているなら見送ってください。それは CCaaS の領域です。

代替ツールとの比較

RingCentral と Dialpad は、ビジネス向けクラウド電話で最大のシェアを持っています。顧客対応チームだけでなく全社向けに、ビデオ、UCaaS、電話システムが必要なら RingCentral を選んでください。文字起こしと AI 要約を Professional 限定ではなく、より安いエントリープランから使いたいなら Dialpad を選んでください。購入者が営業またはサポートチームで、CRM とヘルプデスク連携の深さが決め手になるなら、両者より Aircall を選んでください。

コンタクトセンター規模なら、Five9 と Genesys Cloud が次の段階です。約 200 席を超える場合、またはアウトバウンドのコンプライアンスと WEM が重要な場合に選んでください。

このページが本当に答える問いは、ネイティブエージェントか専門ベンダーかです。最も急成長している音声エージェントプラットフォームの 1 つである Retell AI(2026 年 9 月に Brex の最も急成長しているスタートアップ 25 社に選出)と、エンタープライズ向け専門ベンダーの PolyAI と Parloa は、より高度なエージェントを構築します。ルール:通話理由がよくある質問、予約、注文状況、見極めであれば、Aircall のネイティブエージェントを 60 日間運用し、完結率を自分で測定してください。専門ベンダーを買うのは、通話に多段階の認証付き取引や規制対象のスクリプトが必要で、かつその解決率がネイティブを上回り、2 本目の契約と統合作業の費用を賄えるときだけです。

注意点

  • 5 か月で 3 件の買収は、製品の変化が続くことを意味します。 Vogent と Piper は Aircall のスタックに統合中で、テンプレートは現時点で英語のみです。対策:パイロットで試す内容を日付付きで記録し、依存する機能を発注書に明記させ、毎月のアップデートのたびに再テストしてください。
  • AI コストは従量課金で、アドオンが積み上がります。 料金ページのライセンス価格は請求額ではありません。対策:通話理由別の実際の通話量 3 か月分からコストを試算し、それに合わせた分数パックを購入し、ローンチ前に超過アラートを設定してください。
  • 通話品質と請求が、レビューで繰り返し挙がる不満です。 Aircall の平均評価は G2 で 4.4、Capterra で 4.2 ですが、通話の切断、途切れる音声、解約後の請求が繰り返し報告されています。対策:自社のネットワークで通話品質をテストし(Aircall は同時通話 1 件あたり 100 Kbps、Wi-Fi より有線を推奨)、解約と更新通知の条件を書面で取得してください。サードパーティのレビューでは、10 ライセンスを超えるアカウントには 30 日前の書面通知が必要と報告されています。
  • 完結率のベンチマークが公表されていません。 転送後の対応時間に関するパイロット指標 1 つでは、エージェントが通話を解決している証明になりません。対策:上位 5 つの通話理由について完結率と転送率の目標を自分で設定し、年間の AI 契約はその達成を条件にしてください。