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Lavender

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AI-NATIVE FREEMIUM
RevOps
7.2 /10

概要

Lavender は現在2つの製品を販売しており、買い手も価格帯も1桁違います。このエントリーでは両者を分けて扱います。

Coach が元からの製品です。Gmail と Outlook 365 向けのブラウザ拡張および受信トレイアドインで、担当者の下書きを長さ、可読性、パーソナライズ、予測返信率で送信「前」に採点し、弱い箇所を書き直します。セールスエンゲージメントツールの中でも動作します。OutreachSalesloftHubSpotApollo が対象です。

Ora は2026年に加わった製品で、見込み客、企業、市場シグナルを調査し、メールを書き、指定したスケジュールで送信する自律型セールスエージェントです。自社の受信トレイで学習し、CSV アップロードまたは Salesforce 連携からリードを取り込み、担当者を介さずに稼働します。同社は現在「the email intelligence company」を名乗り、トップページでは Coach ではなく Ora を前面に出しています。

この分割こそが購買判断の中心です。Coach は担当者のメールの質を上げます。Ora はファーストタッチから担当者そのものを外します。Lavender をコーチングのレイヤーとだけ捉えている読み方は、製品ラインの半分しか見ていません。

RevOps スタックで採用される理由

  • テンプレート単位ではなく下書き単位の返信率チューニング。 シーケンスのテンプレートは、どの見込み客にも同じ段落を送るため頭打ちになります。Coach は受信者に対して1通ずつ採点してから送信させます。
  • ジュニア SDR のオンボーディング手段。 シニア級の文章感覚がない担当者が、週次の面談ではなく書いているその瞬間に修正を受け取ります。フィードバックの周回が週1回か週40回かの違いです。
  • 2社目のベンダーを増やさずにエージェントへ進める道。 すでに Coach を使っている組織は、同じメールモデルと同じ学習データの上に Ora をトップオブファネル向けに追加できます。自社の受信トレイを一度も見たことのないベンダーから AI SDR を買う必要がありません。

料金

Coach はシート単位の課金です。各ペアの安い方が年間契約の価格です。

  • Free Forever — $0。メール分析5件/月、パーソナライズ5件/月が上限です。学生、求職者、ブートストラップの創業者にも認証付きで無料提供があります。
  • Starter — $29/月、年間契約で $27。分析とパーソナライズが無制限、AI Email Writer、複数受信トレイ、各種連携。
  • Individual Pro — $49/月、年間契約で $45。優先サポートと専任 CSM が付きます。
  • Team — $99/シート/月、年間契約で $89。コーチングダッシュボード、集計メール分析、動的スコアリングの高速化、人が担当するコーチングプログラム。
  • Enterprise — 個別見積もり。

動いたのは Team プランです。 前回の確認時点では $59/シート/月でしたが、現在は年間契約で $89 と51%の上昇です。20シートのチームの定価は年間で約 $14,160 から $21,360 になりました。公開されている値引きは年間契約のみで、およそ10%です。$89/シートを下回る単価は交渉で勝ち取るものであって、予算に組み込める前提ではありません。

Ora は別課金で、シート課金ではありません。エージェントの構築と学習は無料、稼働させると 1エージェントあたり月 $500 で、月次契約、月1,000通のメールと年間4,000件超のコンタクトが含まれます。1エージェントあたり年 $6,000、送信1通あたり $0.50、年間のコンタクト1件あたり約 $1.50 という計算です。

どちらかを買う前に両者を突き合わせてください。$89 の Team シートは月1,000通を大きく超えて送る担当者をカバーするため、その送信量では Coach は1通あたり $0.09 を下回り、Ora の $0.50 と対比されます。Ora の上乗せ分が買っているのは人間の担当者の調査時間と執筆時間であって、到達率の改善ではありません。

向いているケース

  • Coach — 返信率をチーム指標として追い、下書きの時点で修正を入れたい、10〜200名規模の SDR/BDR マネージャー。インバウンド対応ではなく、アカウント単位のコールドアウトバウンドを書く AE チームにも向きます。
  • Ora — SDR を採用せずにファーストタッチを回したい創業者、または1〜2名のアウトバウンドチームで、送信量が1エージェントの月1,000通の上限に収まる場合。

代替候補との比較

  • OutreachSalesloft の標準 AI との比較。 導入ベースで最大の2つのセールスエンゲージメントプラットフォームはいずれも AI 作文機能を内蔵しており、Salesloft は2025年12月の統合以降 Clari の一部です。担当者がすでにプラットフォーム上で日常業務をこなしていて、内蔵の提案が基準を満たすなら標準機能を選んでください。ベンダーが1社減り、受信トレイの権限も1つ減ります。管理している指標がメールの質そのものであり、プラットフォーム側がチェックボックス扱いする採点の深さが必要なら Coach を選んでください。
  • Regie.ai との比較。 RegieOne はプロスペクティング、シーケンス、ダイヤラー、エージェントを1つの画面に統合し、$180 から始まります。SEP のレイヤー自体を置き換えたいなら Regie を選んでください。Outreach か Salesloft を維持したうえで品質レイヤーを重ねるなら Lavender を選んでください。
  • Ora の判断における 11xArtisan との比較。 どちらもメール、LinkedIn、電話をまたぐ自律型の営業担当を、価格非公開の個別見積もりで販売しています。メール以外のチャネルが必要な場合や、1体のエージェントにテリトリー全体を任せたい場合はこの2社を選んでください。メールのみで、公開価格の月 $500 が見積もりサイクルより速いなら Ora を選んでください。
  • 汎用チャットアシスタントとの比較。 チャットはメールを書き直せますが、見込み客のコンテキストも送信時点の採点も持ちません。単発のクリエイティブ作業はチャット、業務フローの中での修正は Coach です。

注意点

  • スコアが目的化します。 返信率の数値に強く最適化した担当者の文章は、見込み客が見分けられるほど Lavender らしい声に収束します。ガード: スコアは入力値であって KPI ではないと扱い、高得点メールのサンプルを毎月1回、声の観点で監査してください。
  • 無料プランはもはやパイロットに使えません。 月5件の分析はトライアルではなくデモで、担当者は午前中に使い切ります。ガード: 評価用に Starter シートを予算化し、Team を決める前にシーケンス1周分でパイロットを回してください。
  • Team プランは1サイクルで51%上がりました。 ガード: 契約時に年間期間を通じた価格固定を求めてください。同規模の値上げがもう一度あれば、50シートで年 $30,000 の差になります。
  • Ora の上限は1エージェントあたり月1,000通です。 これを超える送信量は2体目のエージェントと追加の $500 を意味します。ガード: 契約前に実際の月間送信量を試算し、2体分の価格を Coach シート1枚と人間の担当者1名の合計と比較してください。
  • 公開 API も MCP サーバーもありません。 流通経路は拡張機能と各種ネイティブ連携であり、ベンダーのサイトに開発者向けの窓口はありません。ガード: スコアへのプログラム的アクセスや、Lavender をエージェントスタックへ組み込む前提で計画しないでください。それが要件なら、このツールは対象外です。
  • 受信トレイ権限の範囲。 Coach は担当者のメールボックスへの読み書き権限を必要とし、Ora はそこから送信します。ガード: 展開前にデータ取り扱いの姿勢をプライバシー担当と確認してください。受信トレイ拡張を全面禁止している企業もあります。