概要
Ocean.io はアカウント発見のためのエンジンです。シードとなるドメインを1つ以上、通常は自社の優良顧客のものを入力すると、それに似た企業を返します。そのうえで、規模、所在地、業種、利用技術、キーワードでリストを絞り込めます。Clay や Apollo と同じプロスペクティングのカテゴリーに属しますが、出発点はコンタクトではなく企業グラフです。コンタクト、検証済みメール、直通電話番号は第2段階で、1件ごとに課金されます。
Michael Heiberg が2017年にコペンハーゲンで創業し、Ocean.io は2019年に初の B2B ルックアライク検索を提供したとしています。2022年1月には Peak が主導したラウンドで600万ユーロを調達し、米国展開を進めました。現在の法的な所在地は San Francisco の Ocean Global, Inc. です。独立企業のままで、過去12か月に買収や事業終了のニュースは見つかりませんでした。
このページが答える問いは次のとおりです。2026年3月11日の Clay の価格改定で、セルフサーブの購入者は月額 $185 の Launch か月額 $495 の Growth に移り、クレジットは Data Credits と Actions に分かれました。Clay を主にアカウントリストの作成に使っていた場合、その作業だけならもっと安いツールはあるのか。私たちが最初に候補に挙げるのは Ocean.io です。
RevOps のスタックに入る理由
- ルックアライク検索は機能ではなく製品そのものです。 受注済み(closed-won)顧客のドメインを入れると、ランク付けされたリストが返ってきます。多くのコンタクトデータベースはフィルターの上に類似度を後付けしていますが、Ocean.io は類似度を起点にリストを作ります。
- 検索はアカウント単位で安価です。 企業検索の結果は1件 0.2 クレジット、企業のバッチエンリッチメントは 0.1、ドメインでの照合は 0.05 です。アカウント単位のリスト作成では請求額はほとんど増えません。費用がかかるのはメール(1 クレジット)と電話番号(10 クレジット)です。
- アプリ、API、MCP、Webhook、Clay で共通のクレジット残高。 同じ残高で Web アプリ、REST API、Ocean.io 自社の MCP サーバーの利用料をまかなえます。MCP サーバーは Claude、Claude Code、Cursor で使えます。MCP 経由の呼び出しは同等の REST 呼び出しと同じ料金で、エクスポートは実行前に確認を求めます。
- すでに Clay の中で動きます。 Ocean.io は Clay のデータプロバイダーの1つなので、エンリッチメントとオーケストレーションは Clay に残し、発見の工程だけを移せます。
- CRM 連携。 HubSpot、Pipedrive、Salesforce とのネイティブ連携があり、すべてのプランでユーザー数は無制限です。
価格の実態
Ocean.io が販売しているのはクレジットで、シートや料金段階ではありません。2026-09-13 に確認した料金ページでは、従量課金は1クレジット $0.069、最低 1,000 クレジット(約 $69)で、クレジットの有効期限は3か月です。年間サブスクリプションは1クレジット $0.063、最低 9,000 クレジットで、年額 $567、月あたり $47.25 です。その中間に月間サブスクリプションがあります。古いレビューでは Starter(月額 $79)と Professional(月額 $299)のプランが挙げられていますが、これらはもう料金ページに載っていません。
チームの支出は、見つけたアカウント数ではなく、開示したコンタクト数で決まります。年間料金での試算は次のとおりです。
- 発見のみ: 月 1,000 件のルックアライクアカウントは 200 クレジット、年間で 2,400 クレジットです。年額 $567 の最低額に収まります。
- 発見と軽いコンタクト取得: 月に 5,000 アカウント、メール 300 件、電話番号 30 件で月 1,600 クレジット、年間約 $1,210 です。
- 電話番号を多用する SDR 用途: 月 1,000 件の電話番号で月 10,000 クレジット、年間約 $7,560 です。この量になるとコンタクトデータベースを買っているのと同じなので、コンタクトデータベースと価格を比べてください。
公開された契約価格のベンチマークはない(Vendr にもデータがない)ため、この価格帯は定価から私たちが計算したものです。比較すると、Clay Launch の年払いは年額 $2,004(月額 $167)なので、Ocean.io の年間最低額は Clay のエントリー有料プランの約 28% です。より大きな契約は個別見積もりです。
最適な対象
従業員 20〜300 名の B2B 企業で、優良顧客がはっきりしている RevOps・グロースの責任者です。四半期ごとに TAM や ABM のターゲットアカウントリストを作り直し、Clay の請求額の大半がアカウント発見に使われているチームに向いています。
向いていないケース: 大量の正確なコンタクトデータを1社でまかないたい場合や、ICP が既存顧客との類似性よりもシグナル(採用、技術導入、資金調達)で定義される場合です。1つのセグメントに受注済み顧客が約 10 社未満しかない場合も、選ぶべきではありません。ルックアライク検索には良いシードが必要です。
代替製品との比較
- ZoomInfo は売上高で最大の B2B データベンダーです。米国のコンタクトの厚み、インテント、組織図を1つのエンタープライズ契約で揃えたいなら ZoomInfo を選んでください。必要なのがアカウントリストで、予算が数万ドルではなく数百ドルなら Ocean.io です。
- Apollo はシーケンス機能を内蔵した、低価格データベースの定番です。担当者がコンタクトとアウトリーチを1つのツールで扱いたいなら Apollo を選んでください。リストの質がフィルターの組み合わせではなく優良顧客との類似性で決まるなら Ocean.io です。
- Clay はオーケストレーションのレイヤーです。複数プロバイダーのウォーターフォールや AI リサーチ列には Clay を使い続けてください。Data Credits の支出の大半が発見の工程なら、その工程を Ocean.io に移してください。両者は併用できます。
- Sumble は最も急成長している新規参入企業です。2025年10月に Canaan と Coatue が主導する 3,850 万ドルの資金調達とともにステルスモードを脱しました。技術スタック、チーム、進行中のプロジェクトなど、相手が何を作っているかでアカウントを狙うなら Sumble を選んでください。自社顧客との類似性で狙うなら Ocean.io です。
どれも合わない場合、問題はツールではなく ICP にある可能性が高いです。上位 20 社の顧客に共通する属性を3つ書き出してください。書き出せないなら、どのルックアライクエンジンでも解決しません。まずは ICP の定義から始めてください。
注意点
- コンタクトデータが弱点です。 Ocean.io は Capterra で 17 件のレビューから 4.2/5 ですが、G2 では十数件のレビューで 3 点台前半にとどまり、不満の内容は共通しています。メールのバウンス、古い電話番号、キーパーソンの欠落です。対策: Ocean.io からはアカウントを買ってください。コンタクトに頼る前に 200 件を開示し、バウンス率を現在のプロバイダーと比べてください。
- 悪いシードからは悪いリストしか出ません。 Ocean.io 自身のドキュメントが、質の低いシードドメインからは質の低い結果が返ると警告しています。2026年6月の Capterra のレビューでは、返ってきた企業の約 80% が自社の ICP に合わなかったと書かれています。対策: 1つのセグメントの受注済みドメイン 10〜20 件をシードにし、100 件の結果を取り出して手作業で評価してから規模を広げてください。
- 企業グループの階層情報がありません。 親会社か子会社かを自分で調べる必要があるというレビューがあります。対策: Lookup エンドポイント(1件 0.05 クレジット)で結果を CRM のアカウントと照合し、インポート前に親会社のドメインで重複を排除してください。
- クレジットには期限があり、サブスクリプションは自動更新です。 従量課金のクレジットは3か月、年間のクレジットは12か月有効で、月間プランで繰り越したクレジットは解約すると失われます。更新は自動で、途中解約分の返金はありません。対策: まず 1,000 クレジットの従量課金パックで試し、更新の 30 日前にリマインダーを設定してください。
- エージェントは検索クレジットを消費します。 AI エージェントがページ送りで読む結果は1件ごとに 0.2 クレジットかかります。対策: プロンプトで結果件数に上限を設け、MCP のエクスポート確認に表示されるコストを読んでから承認してください。
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