何であるか
micro1 は AI ラボ向けに専門家による人間データを販売するデータラボであり、採用チームが買えるものはもう何も売っていません。トップページには「the data research company to accelerate AI in the real world」と書かれています。プロダクトラインは 3 つです。Realm は、金融、医療、法務、コーディング、STEM、視覚言語、音声を含む 100 以上の分野をカバーする強化学習環境とフロンティア評価。Cortex は、本番環境のエージェントがなぜ失敗するのかを診断し、その失敗モードに狙いを定めた専門家データを生成する評価レイヤー。Robotics は、ロボティクス・ラボ向けに専門家が実演したデータです。3 つとも、フロンティア・ラボに向けたプロジェクト要件のフォームに行き着きます。
Zara はいまも存在しており、以前 micro1 を評価したことがあるなら、ここが最も重要な一文です。micro1 が「GPT-Vetting」として販売していた AI 技術面接官は、現在は Realm の内部コンポーネントです。つまり micro1 自身のリクルーター・エージェントで、同社のデータを生み出すドメイン専門家をソーシングして審査します。並ぶのは Flow(専門家がデータセットを構築する場)と Merit(品質ダッシュボード)です。Zara が面接するのは micro1 のためであり、あなたのファネルに向ける製品ではありません。ベンダーはそう読める旧ページを削除しました。2026-09-10 時点で micro1.ai/zara、/hire、/talent、/pricing はすべて 301 でトップページにリダイレクトします。
理由は金額を見れば分かります。TechCrunch は 2026-08-20 に、micro1 の年換算グロス・ランレートが $500M に達したと報じました。8 か月前は $100M で、契約専門家への支払い後に 60〜70% が残り、ネットのランレートは $150M〜$200M です。創業者の Ali Ansari は、データ分野の顧客が自社のベッティング基盤をアノテーター採用に使っているのを見て、データラベリングに参入しました。確認できている直近のラウンドは、2025 年 9 月に 01 Advisors が主導した $35M の Series A、評価額 $500M です。
なぜ Recruiting スタックに登場するのか
もう登場すべきではありません。micro1 が AI 面接官のショートリストに残り続ける理由は 3 つあり、どれも評価に値する理由ではありません。
- まとめ記事が 2025 年版のままです。 比較サイトはいまだに micro1 を月額 $89 と $149 のプラン、そして「応募者の上位 1%」のマーケットプレイスとともに掲載しています。それは micro1 が撤退した事業の説明です。パイロットを設計する前にベンダー自身のプロダクト・ナビゲーションを確認してください。micro1 のメニューは Realm、Cortex、Robotics、Research、Expert Opportunities、Data Partnerships です。買い手側の採用プロダクトはそこにありません。
- Zara の名前がまだ検索で上位に来ます。 micro1 は「For talent」セクションで候補者向けの面接対策コンテンツを公開しており、「Zara の面接を通過する方法」を扱う第三者のガイドが AI 面接官の物語を検索結果に残し続けています。その内容は micro1 の専門家プールに応募する人向けであって、スクリーニングツールを買うチームに向けたものではありません。
- Mercor の影。 Mercor も AI ラボ向けデータ業務へ同じ方向転換をしましたが、コントラクター・マーケットプレイスは残しました。そのため読者は micro1 も同じだと考えます。micro1 は自社のものを畳みました。
価格の実態
公開価格はなく、採用の買い手向けの価格設定も存在しません。micro1.ai/pricing はトップページにリダイレクトします。Realm、Cortex、Robotics はいずれもプロジェクト内容を尋ねる「Get in touch」フォームで終わり、ティアもシート単価もセルフサーブの登録もありません。
レビューサイトが 2025 年を通して報じていた月額 $89 と $149 のセルフサーブ・プラン(このエントリの以前の版も載せていました)は、micro1 が提供する何にも対応していません。2025 年の日付が付いた micro1 の価格は、畳まれた事業の残骸として扱ってください。エンジニア 1 時間あたり約 $38 という単価も同じ扱いです。micro1 はいまも契約専門家に支払っていますが、それは同社の売上原価であって、あなたが発注する料金表ではありません。採用ソフトウェアではなくデータ業務を買うのであれば、ボリュームとドメイン構成に対するエンタープライズの要件定義を想定し、プログラム単位の交渉になります。
最適な用途
専門家が生成した学習データ、RL 環境、あるいは本番環境のエージェントが失敗する理由の診断を必要とする AI ラボ、または応用 AI チームです。購入形態は契約型のデータプログラムになります。これは別の予算枠であり、通常はこのページの読者とは別の買い手です。
向かない相手
タレントアクイジションの職務にある人すべてで、企業規模を問いません。AI 技術面接官、監視付きのコーディング・スクリーニング、求人に対して届く事前審査済みエンジニアを探して来たのであれば、micro1 はその 3 つのいずれも販売しておらず、見積もりも出しません。評価を止めて、下のリストに移ってください。
代替候補との比較
このセクションは比較ではなく移行先の案内です。micro1 はもう選択肢に入りません。
- HackerRank と CodeSignal — 技術スクリーニング最大手の 2 社で、求めていたものが ATS 連携とスコアリングを支える 10 年分の妥当性データを備えた、説明可能なエンジニアリング評価であれば、これが既定の移行先です。年間およそ 50 名を超えるエンジニア採用なら、問題バンクの広さとリクルーターの慣れで HackerRank。職種や求人サイクルをまたいで持ち運べる認定スコアが欲しいなら CodeSignal を選んでください。
- Apriora — 最も成長の速い新規参入で、Zara が売っていたものをいまも販売しています。自社ファネルに対してライブ面接を実施する AI で、技術職・非技術職の両方に対応します。面接官の工数が制約になっていて、テストを採点するのではなく会話そのものを自動化したい場合に選んでください。
- Karat — 訓練を受けた人間の面接官をサービスとして提供します。Zara を検討した理由がスループットで、法務のステークホルダーや採用マネージャーが一次面接を AI に任せることを認めない場合は Karat です。
- Mercor — マーケットプレイス側の移行先です。審査してからマッチングする同じモデルで、AI ラボ向けデータ業務への傾斜も同じですが、コントラクター・マーケットプレイスは API を備えた現役のプロダクトとして残っています。方向転換前の micro1 に当てはまっていたのと同じ「ベンダーの関心」に関する注意は、Mercor のエントリを読んでください。
年間のエンジニア採用がおよそ 10 名を下回るなら、どれも契約に見合いません。文書化された面接ループに沿って、自社のエンジニア 2 名がレビューする構造化されたテイクホーム課題のほうが、このリストのどのサブスクリプションより安く済みます。
注意点
- 2025 年のショートリストは、あなたに売る気のないベンダーへ導きます。 micro1 は AI ベッティング・マーケットプレイスとして Mercor に次いで 2 社目に AI ラボ向けデータ業務へ軸足を移した会社であり、採用プロダクトを完全に取り下げた最初の 1 社です。ガード: AI 面接官のパイロットを設計する前に、ベンダー自身のプロダクト・ナビゲーションと価格ページを開いてください。プロダクトページも価格ページもないなら、プロダクトはありません。このチェックなら今回の件は 1 分もかからず見抜けました。
- 引き継いだ Zara の導入環境には、データの問題が付いてきます。 2025 年を通じて Zara を運用していたなら、候補者の録画、書き起こし、整合性スコアは、そのプロダクトを畳んだベンダーの手元にあります。ガード: 保持と削除の方針を書面で取得し、NYC Local Law 144 や Illinois AI Video Interview Act の記録保持のために必要な採点済み候補者データを、契約が切れる前にエクスポートしてください。切れた後では遅すぎます。
- 方向転換のパターンは繰り返され、その理由は数字が語ります。 micro1 のデータ事業は 8 か月でグロス・ランレート $100M から $500M に伸びました(TechCrunch、2026-08-20)。このカテゴリの企業向け採用プロダクトでその速度で伸びるものはなく、ベンダーはより深い予算のほうへ動いたということです。ガード: AI ベッティング・マーケットプレイスをショートリストに入れるときは、最初の商談で売上のうち企業採用と AI ラボ向けデータ業務がそれぞれ何割かを尋ね、実際に行使できる任意解約条項を書いてください。ベンダーリスクのチェックリストの残りは採用チーム向けの AI 利用ポリシーにあります。
- ロゴが同じでも、Cortex は採用の買い物ではありません。 本番環境で動かしているエージェントを評価するもので、契約型のデータプログラムとして販売され、購入しても失ったスクリーニング能力は戻りません。ガード: エージェント基盤の担当者に回し、アセスメント予算ではなくエージェント評価ベンダーと並べて検討してください。