何をするツールか
Read AI は、ボットが参加した通話だけでなく、ビデオ会議・メール・チャットという 3 つの面をまたいで会話をインデックス化しスコアリングします。David Shim、Robert Williams、Elliott Waldron の 3 名が 2021 年にシアトルで創業し、累計 $81M を調達しています。その大半は 2024 年 10 月 28 日に Smash Capital がリードした $50M のシリーズ B で、評価額は $450M と報じられました。2026 年半ばの従業員数は約 113 名です。収録はボット方式で、Read のエージェントがカレンダーから Zoom、Google Meet、Microsoft Teams の通話に参加し、Meeting Report を生成します。文字起こし、要約、アクションアイテム、再生に加えて、参加者ごとの発言関与度とセンチメントのスコアが付きます。
スタックのどこに置くかを決めるのは、このアーカイブ上の検索レイヤーである Ask Read です。meeting report に加えて、接続した Gmail と Outlook、Slack と Microsoft Teams のチャット、Google Drive と OneDrive、Confluence と Notion、HubSpot と Salesforce を横断して質問に答えます。Read AI は無料プランを含む全ユーザーに提供しています。2026 年 2 月 25 日にはリモート MCP サーバーが登場し、現在 Read AI は Claude のコネクタディレクトリに掲載されています。Claude のチャットやエージェントから、直近の会議を一覧し、文字起こしと会議の詳細を取得し、Teams・Zoom・Meet の通話を録画する Read のエージェントを送り込み、レポートを共有できます。
ops スタックで選ばれる理由
- 会議だけでなくメールとチャットもインデックス化します。 Otter.ai、Fireflies.ai、Granola、Fathom はいずれも通話をアーカイブします。しかし「3 週間前にこのアカウントへメールで何を伝えたか」には答えられません。Read は両方をカバーします。検索したい情報がチャネルをまたぐなら、それがショートリストに入れる唯一の理由です。
- 関与度スコアは商談単位ではなく参加者単位です。 Read は通話ごとに、参加者一人ひとりへ関与度とセンチメントのスコアを付けます。Gong が測るのは商談とフォーキャストのリスクであり、別の指標で別の買い物です。面接パネルのキャリブレーションや CSM のコーチングを支えるのは、参加者単位のデータの方です。
- SSO の価格が公開されています。 SAML、SCIM、HIPAA、カスタムのデータ保持期間は Enterprise+ にあり、年間契約で 1 席あたり $29.75 です。Otter は同じ 4 機能をデモ必須で価格非公開の Enterprise プランに置いているため、営業と話す前に予算を組めるのは Read の方です。
- MCP サーバーはオープンベータで、enterprise 専用 SKU ではありません。 Read の API と MCP サーバーは個別契約の裏側ではなく、前提条件を満たすすべてのユーザーが利用できます。だからこそ小規模なパイロットが安く済みます。
価格
Read AI の価格ページに基づく 1 ユーザーあたりの月額で、2026 年 9 月 6 日に確認しました。年払いと月払いの両方が公開されています。
- Free — $0。 月 5 会議、文字起こし、要約、検索、meeting coach、20 言語以上。
- Pro — 年払い $15、月払い $19.75。 会議数無制限、優先処理、月 100 件のファイルアップロードクレジット、プレミアム連携。
- Enterprise — 年払い $22.50、月払い $29.75。 音声・動画の再生、動画ハイライト、200 件のアップロードクレジット、プレミアムサポートが加わります。ワークスペース利用には最低 5 ライセンスが必要です。
- Enterprise+ — 年払い $29.75、月払い $39.75。 HIPAA 対応、SAML と SCIM、ドメインキャプチャ、カスタムのデータ保持期間、300 件のアップロードクレジット、ワークスペースのオンボーディングが加わります。
ボリュームディスカウントは 100 ライセンスで 10%、500 で 15%、1,000 で 20% です。
各社が実際に落ち着く金額は、Pro の年払い $15 です。収録は無制限、チャネル横断の検索付き、SSO なし。これは Otter Business の年払い $19.99 と Fireflies Business の年払い $19 を下回り、Granola Business の $14 を $1 上回ります。SSO がセキュリティ要件になった瞬間、実際の金額は $29.75 になります。Pro の 2 倍であり、このカテゴリのどの年間 Business プランよりも高い水準です。予算はランディングページのプランではなく、セキュリティレビューが要求することになるプランで組んでください。
こんなチームに向く
通話・受信トレイ・Slack をまたぐ検索可能な記録を 1 つにまとめたい、25〜500 席規模の RevOps、Customer Success、Recruiting のリーダー。年間契約で 1 席 $15 にコミットできることが条件です。答えられずに困っている問いがチャネルをまたぐとき、そして参加者単位の関与度データが、誰も開かないダッシュボードではなく実際のコーチングや面接パネルのキャリブレーション施策に流れるときに、最も強い選択肢になります。
向かないのは、商談スコアリングとフォーキャストのリスクを求める買い手です。それは Gong の領域で、Read は代替しません。ワークスペース管理が必要な 5 席未満のチームにも向きません。ワークスペースの最低ライセンス数が 5 だからです。会議が会議室で行われる組織や、相手が録画ボットを断る組織にも向きません。
代替候補と、そちらを選ぶ基準
- Otter.ai — 新規に選ぶのではなく統合が目的のときはこちらです。Otter はユーザー 3,500 万人、Fortune 500 の 86% を顧客だと公表しており、社内のどこかですでに経費計上されているのが普通です。引き換えにメールとチャットのインデックス化は失われ、録音プライバシーをめぐる係争中の訴訟も引き継ぎます。
- Fathom — このカテゴリで最も成長が速い新規参入で、無料プランで実務を回す必要があるときの選択肢です。Fathom の無料プランは会議数の上限なしで録画と要約を行い、Read の無料プランは月 5 会議で止まります。無料プラン同士の比較は、どちらの品質を試すより先に、量で Fathom が勝ちます。
- Fireflies.ai — 価格が最も近い代替で、Business は年払い $19 です。判断材料が会議コネクタの幅だけで、チャネル横断の検索が要件に入らないときに選んでください。
- Granola — ボットを断られる場合や、会話が会議室で行われる場合はこちらです。収録は端末側で行われ、参加者リストに名前が出ず、Business は $14 です。ただしメールとチャットのインデックスは完全に失われます。それこそが Read を買う理由そのものです。
- Gong — 高い Read ではなく、別の買い物です。商談スコアリング、フォーキャストのリスク、パイプラインに紐づいた営業コーチング施策のために買ってください。
注意点
- 無料プランではパイロットを回せません。 月 5 会議は CSM や recruiter 1 人分の 1 週間にすぎず、実際のカレンダーに対して文字起こしの品質や関与度スコアを判断するには足りません。対策として、パイロット対象者には月払い $19.75 の Pro を 1 か月分購入し、そこで評価してください。Read の無料プランを Fathom の上限なし無料プランと比べても、測っているのは価格表であって製品ではありません。
- チャネル横断のインデックス化は購入理由であると同時に、notetaker に与える中で最も広い同意範囲になります。 Gmail、Outlook、Slack を接続するということは、話された記録だけでなく書かれた記録もベンダーに渡すということです。対策として、コネクタ一式をまとめて承認するのではなく、展開時に OAuth の権限を個別に絞り込み、自社データの学習利用に関する条項はクリック同意の利用規約ではなく署名済みの DPA に入れてください。メールとチャットのコネクタは、初回同期の後ではなく前に、保持ポリシーの責任者を通してください。
- カレンダーの自動参加は、想定していなかった会議にボットを送り込みます。 自動参加を一括で許可すると、社外通話、候補者面接、秘匿性の高い会話にレコーダーが入り、要約が招待者リスト全員の目の前に届きます。雑談の一言も含めてです。対策として、自動参加をオフにし、両当事者の同意が必要な州(カリフォルニア、ペンシルベニア、イリノイ、ワシントン、フロリダ)では会議ごとのオプトインを必須にしてください。面接と法務相談の通話は自動参加リストに載せない、というルールも決めておいてください。
- API と MCP サーバーはオープンベータで、公開されているツールの範囲はマーケティングより狭いです。 接続したエージェントができるのは、会議の一覧、文字起こしと詳細の読み取り、録画の開始、レポートの共有です。対策として、Read をスタック内の MCP 依存先にする前に、自分のユースケースに対して正確なツール一覧を確認してください。エージェントに必要なのが文字起こしテキストではなく構造化されたアクションアイテムや関与度メトリクスであるなら、年間契約に署名する前にトライアル席でその経路が動くことを検証してください。